前回の記事では
点をまとめました。
今回の記事でもASDの特徴についてまとめていきたいと思います。
ASDの特徴
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4:一人が好き
コミュニケーションが不得意な事から、一人でいる事を好む傾向があります。
集団行動となると、人の動きや発言などにも気を遣わないといけません。
そういった行動が苦手な故に一人でいる事を好みますが、
「一人でいる事にさみしさを感じない人」と「一人でいることに居心地の悪さを感じる人」がいます
「人とのコミュニケーションが上手くいかないから距離を取る」
ところまでは一緒でも、それでスッキリするか寂しくなるかは個々によります。
5:とても繊細
他人が傷つかないような些細なセリフや態度で、強くショックを受けたり傷ついたりすることがあります。
ASDの人は記憶力が良いと言われています。
一度聞いたセリフをあっさり覚えてしまったり、家の中のおもちゃを全部把握していたりします。
国旗を覚えたり、標識を覚えたりなんかも得意な子がいるそうです。
その中でも「長期的に記憶できる」力を持つ人は、嫌な思い出を長く引きずってしまうことがあります。
10年、20年と覚えているケースもあるそうです。
ちょっとしたキッカケでその嫌な事や傷ついた事を思い出して、パニックを起こしたり癇癪を起してしまうことがあります。
医療現場では「PTSD」と誤診される例もあり、長期にわたってPTSDのカウンセリングを受けても改善傾向がないことからASDが発覚する例もあります。
6:過敏と鈍麻
感覚が非常に過敏だったり、非常に鈍麻だったりします。
(鈍麻=刺激に対する反応が鈍い事)
他の人には気づかないような変化に気づいたり、刺激を感じ取ってしまいます。
音に過敏な子は、掃除機の音や電車の音、人の騒ぐ声やテーマパークのざわつきなどが苦手です。
その他、嗅覚や服の素材や光(まぶしさ)、味にも敏感(味覚過敏)の子もいます。
逆に「感覚鈍麻」な子だと、「けがをしても痛みを感じず気づかない」など、刺激に対する感覚が鈍くなっています。
暑さ・寒さを感じにくく、暑いのに水分補給をしない(のどの渇きに気づかない)などの問題があります。
また、感覚刺激を求めやすく、「感覚探求」という強い刺激を求める行動をします。
7:急に気分が変わる
急に気分が変わって怒り出したり、突然泣き出したりすることがあります。
ASDの人は度を超えて不安を感じやすい傾向があります。
中でも、対人緊張や対人不安が非常に強く、社交不安障害をかなり高い頻度で起こします。
みんなでワイワイ話している時に「私も何か話さないと・・・」とか考えてしまい、その内自分のキャパシティを超えて「もう嫌だ!!」となってしまったりします。
周りから見ると「え?なんで急に怒るの??」となりますが、本人の中では沢山の葛藤や不安と戦った故の爆発です。
実は多い、隠れASD
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ASDに関する疫学調査では、男性のASDは女性のASDよりも5~6倍比率が高いと言われています。
しかし、ASDが軽度の女性の場合、なんとなくうまい事人間関係を交わしながらなんとかやっていけているケースもあります。
それを「隠れASD」と言います。
実は本人は気苦労が多いのですが、大きなトラブルになるほどの問題も起こさないでいられるのが特徴です。
小学校4年生くらいになると、女子はグループで行動をし始めます。
その中で「なるべく浮かないようにしたい」「グループに上手く溶け込んでいたい」と周りに合わせる術を覚えていきます。
その「経験」からASDの特性であるコミュニケーションが苦手な部分をカバーできるようになるのです。
しかし、そんなコミュニケーションに疲れてしまい、男友達の方が気楽に話せるという人も多く、男性からしても裏表なくズバっと発言してくる女性に気さくさを感じ、友人になるケースも多いです。
最後に
ざっくりとした内容ではありますが、ASDの特徴と言われているものをまとめてみました。
個々の特性について、詳細な記事を書くことがあるかもしれませんので、もし記載した再にはリンクを貼ってお知らせ記事も書かせていただこうと思っています。
注意点
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前回の記事と今回の記事で挙げた特徴が何か1つ当てはまるからといって、ASDと断定できるわけではありません。
私はコミュニケーションが苦手ではありませんが、非常に面倒に感じる人間です。
なので、一人でいる時間がとても好きですし、周りがグループでいて自分だけポツンでも何とも思いませんが、検査ではASDには該当しませんでした。
これらの特徴は「ASDと決めるため」に挙げたのではなく、「自閉症の人にはこういった部分がありますよ」という紹介です。
身の回りの方で上記の特徴がある人がいても「あ、この人ASDかも」とかは思わないでください。
診断はとても複雑で、素人が簡単に判断できるものではありません。
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特性を知る事で、他人を見る目を変えるのではなく、人とのかかわり方に役立てていただければと思います。