お子さんの発達について悩んだとき、「療育」や「リハビリ」という言葉を目にする機会は多いと思います。
作業療法士や言語聴覚士、理学療法士といった専門家によるサポートは、お子さんの成長を後押ししてくれる大切なものです。
しかし、中には

療育やリハビリに行けば、この子の困りごとが治るだろう
と考えていらっしゃる親御さんも少なくありません。
もしあなたがそう考えているとしたら、少しだけ立ち止まって考えてみませんか?
療育やリハビリは、お子さんの「困りごと」を治すための治療ではありません。
この記事では、療育やリハビリが持つ本当の役割について、一緒に考えていきたいと思います。
療育やリハビリが持つ本当の役割
「困りごと」の根本にある特性を理解する
特性による困りごとは、お子さんによって本当に様々です。
これらの行動は、お子さんの生まれ持った特性から生じていることがほとんどです。
療育やリハビリでは、まずこの「特性」そのものを専門家がアセスメント(評価)します。
そして、なぜそのような困りごとが起きるのか、その根本的な原因を丁寧に探っていくのです。
特性自体は、お子さんの個性の一部です。
そのため、「治す」という考え方ではなく、「特性を理解し、特性と上手に付き合っていく方法を見つける」という視点が大切になります。
「できること」を増やし、日々の生活を楽にする
療育やリハビリの主な目的は、特性を治すことではなく、お子さんが日々の生活の中で直面する困難を少しでも減らすことです。
具体的には、以下のようなサポートを行います。
作業療法(OT)
不器用さや感覚の偏りをサポートする
- スプーンや箸を上手に使う練習
- ブランコやボール遊びなどを通して、体の使い方を学ぶ
- 砂や粘土、スライムなど、様々な感触に触れることで、感覚を育む
言語療法(ST)
①言葉によるコミュニケーションをサポートする
- 自分の気持ちを言葉で伝える練習
- 相手の話を聞いて理解する練習
- 言葉を使わないコミュニケーション(ジェスチャーや絵カードなど)を学ぶ
②食べることのサポートをする
- 食事の姿勢や口の動かし方の練習
これらは、お子さんが「もっとできるようになりたい」「やりたい」と思ったときに、「できた!!」を増やすための練習です。
その結果、お子さん自身が成功体験を積み重ね、自信を持つことができるんです。
「治らないから無駄」ではない理由
療育やリハビリを始めたからといって、すぐに困りごとがなくなるわけではありません。
特性そのものが消えるわけではないからです。
しかし、特性は消えなくてもその道のりは決して無駄にはなりません。
なぜなら、療育やリハビリは、お子さんが将来社会の中で自分らしく生きていくための土台を作る時間だからです。
本人の「生きづらさ」を和らげる
療育やリハビリは、お子さん自身が自分の特性を理解し、それとどう向き合っていくかを知るための大切な時間です。
そういった疑問を専門家と一緒に解消していくことで、生きづらさを感じにくくするサポートができます。
保護者の「困りごと」をサポートする
お子さんが抱える困りごとは、親御さん自身の負担にもなっています。

どうしてこの子はいつもこうなんだろう?

どう接したらいいのかわからない・・・
療育やリハビリでは、専門家がお子さんへの適切な接し方や、家庭でできる工夫を教えてくれます。
親御さん自身が新しい知識やスキルを身につけることで、お子さんとの関係がよりスムーズになり、子育ての「困りごと」を和らげることにも繋がります。

「こういう時にはそうやって声をかければ子供が自分でできるんだ」とか、先生達のやることを見て気づくことが沢山ありました。
まとめ:療育やリハビリは「共に歩む」ための時間
療育やリハビリは、「魔法のように困りごとをなくしてくれる場所」ではありません。
お子さんの特性を理解し、その特性と上手に付き合っていくためのスキルを身につけ、お子さん自身の「生きる力」を育むための場所です。
そして、親御さんがお子さんをより深く理解し、適切なサポートができるようになるための、「共に歩む」ための時間でもあります。
お子さんのペースで、無理なく着実に。
そうした一つひとつの積み重ねが、お子さんの未来を豊かにしていくと信じています。

我が家は療育に通い始めてできるようになったことが格段に増えました。
いつか記事にできたらと思います。




