
すごい嫌がってるけど、今やらせないと…
周りが既にできていたりするのを見て、ついそう思うことはありませんか。
逃げ癖がついたら困る。
踏ん張る力をつけてほしい。
ここで諦めてほしくない。
その気持ちは、とても自然です。
でも、“無理にやらせること”と“支えること”は、似ているようでまったく違います。
無理にやらせると起きやすい3つのこと
無理は一時的な成果を生むことがありますが、内側には別の変化が起きることがあります。
① やる気が削られる
無理にやらせると、その場では動きます。
でもそれは「やりたいから」ではなく「やらされているから」。
やる気は、外から押されるほど、内側からは減っていきます。
② 自己効力感が下がる
何度も無理を重ねると、
「自分で選んでいる感覚」
「自分でできたという実感」
が育ちにくくなります。
レジリエンスに必要なのは、“自分で立ち直れる感覚”。
強制は、その感覚を弱めることがあります。
そのもの自体を嫌いになる
本当は好きだったこと。
少し難しかっただけのこと。
それが「嫌な体験」と結びついてしまうと、その活動自体を避けるようになることもあります。
続けられなくなることが、いちばんの損失です。

本当は好きなことでも、周りからやれと言われると嫌になることって大人でもありますよね
“頑張る力”と“我慢する力”は違う
我慢は短期的な従順さを生みますが、レジリエンスとは別物です。
無理にやらせると育ってしまうのは、“頑張る力”ではなく“我慢する力”です。
その違いは、見えにくいけれど大きいのです。
逃げることと、調整することは違う
やめること=逃げ、とは限りません。
これは「逃げ」ではなく「調整」です。
調整ができる子は、
折れずに続けることができます。
失敗のあとの関わりについては、
▶︎「失敗させない関わりが、子どもをしんどくすることもある」
もあわせてお読みください。
無理をさせないことと、甘やかすことは違います。
大切なのは、続けられる形を一緒に探すことです。
レジリエンスは“安全基地”から育つ
レジリエンスは、強い圧力の中で育つものではありません。
「できなくても大丈夫」
「今は途中」
「方法を変えてもいい」
そう言える環境があるからこそ、子どもはまた挑戦できます。
安心があるから、踏み出せる。
それが、折れない力の土台になります。
まとめ
無理にやらせることは、子どもを強くするとは限りません。
大切なのは、
“やらせる”ことよりも“続けられる環境”をつくること。
レジリエンスは、強制ではなく、安心の中で育ちます。

できるようになってほしいと思う気持ちは愛情の証。
でも、それを無理にやらせるのは「愛情の押し付け」です。

